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住まなくなった家は老朽化が早い?放置リスクと対策を徹底解説

基礎知識
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こんにちは、サイト管理人Tsukasaです。

「実家を相続したけれど、誰も住んでいないからとりあえずそのままにしている。」

「たまに様子を見に行けば大丈夫だろう。」

もしあなたがそう考えているなら、少しだけ立ち止まって耳を傾けてください。

実は、住まなくなった家というのは、人が住んでいる家とは比べものにならないスピードで老朽化が進んでいくのです。

私も以前、祖母の家が空き家になった際、「まだ綺麗だから大丈夫」と高を括っていた時期がありました。

しかし、半年ぶりに訪れたとき、その変わり果てた姿に愕然とした経験があります。

畳は湿気で波打ち、独特の淀んだ空気が充満し、庭は雑草でジャングルのようになり……あの時のショックは今でも忘れられません。

家は、人が住んで呼吸をすることで初めて「生きた状態」を保てる生き物のようなものなのかもしれません。

この記事では、なぜ住まなくなった家がこれほどまでに早く傷んでしまうのか、そのメカニズムと放置することの恐ろしいリスクについて、包み隠さずお話しします。

そして、大切な資産を守るために、あるいは負の遺産にしないために、今すぐできる具体的な対策もお伝えします。

「もっと早く対処しておけばよかった」と後悔する前に、この記事があなたの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

◆このサイトでわかる事◆

  • 住まなくなった家が急速に劣化する本当の原因
  • 湿気と換気不足がもたらす致命的なダメージ
  • 放置すると税金が6倍になる「特定空き家」のリスク
  • 近隣トラブルや損害賠償に発展する可能性
  • 最低限やっておくべき月1回の管理マニュアル
  • 自分で管理できない場合の外部委託の方法
  • 売却、解体、活用など将来の選択肢の選び方

住まなくなった家は老朽化が早い?原因を解説

◆この章のポイント◆

  • なぜ人がいないと家は傷むのか
  • 最大の敵は「湿気」と「換気不足」
  • 通水をしないと配管が劣化する
  • 害虫や害獣の格好の住処になる

不思議だと思いませんか?

毎日使っているほうが床も擦り減るし、ドアもガタがきそうなものですよね。

それなのに、誰も住んでいない静かな家のほうが、まるで時間を早送りしたかのようにボロボロになっていく。

これは多くの人が抱く素朴な疑問ですが、実は家という構造物自体が「人が使うこと」を前提に設計されているからに他なりません。

人が家の中で生活するということは、無意識のうちに家にとってのメンテナンスを行っているようなものなのです。

窓を開けて空気を入れ替えたり、お風呂やキッチンで水を流したり、掃除機をかけてホコリを取ったり。

これら日常の何気ない動作が、実は家の寿命を延ばす重要な役割を果たしています。

逆に言えば、人がいなくなるということは、これらのメンテナンス機能が完全に停止することを意味します。

この章では、住まなくなった家の中で一体何が起きているのか、目に見えない劣化のプロセスを詳しく解説していきます。

うーん、これはどう説明したらいいか……例えるなら、車もしばらく乗らないとバッテリーが上がったりエンジンがかかりにくくなったりしますよね?

家もあれと同じで、「動かさない」ことが一番の不調の原因になるのです。

ここからの話を知るだけで、「とりあえず放置」がいかに危険な選択か、きっと実感していただけるはずです。

なぜ人がいないと家は傷むのか

家が傷む最大の理由は、自然環境の変化に対する「調整機能」が失われるからです。

人が住んでいれば、暑ければ窓を開け、寒ければ暖房をつけ、雨漏りがあればすぐに気づいてバケツを置いたり修理業者を呼んだりします。

つまり、家にとっての「ドクター」が常に内部にいる状態なんですね。

しかし、住まなくなると小さな異変に誰も気づけません。

例えば、屋根瓦がほんの少しズレていたとしましょう。

住んでいれば天井のシミですぐに気づきますが、空き家では誰も気づきません。

その結果、雨水が構造材をじわじわと腐らせ、気づいた時には天井が落ちていた、なんてことも現実に起こり得ます。

小さな綻びが修復されずに放置されることで、雪だるま式にダメージが拡大していくのが、空き家の老朽化の恐ろしいところです。

これはハッキリ言って好みじゃない表現かもしれませんが、家は「かまってちゃん」なんです。

かまってあげないと、すぐに拗ねてボロボロになってしまう、そんな性質があると思ってください。

さらに、掃除が行き届かないことで溜まるホコリも、湿気を吸着してカビの原因となり、建材を傷める要因の一つになります。

最大の敵は「湿気」と「換気不足」

日本の住宅にとって、これだけは絶対に譲れないポイントがあります。

それは「通気性」の確保です。

特に木造住宅は、木が呼吸できる環境でないと急速に劣化します。

人が住んでいない家は防犯のために雨戸や窓を閉め切りますよね。

すると家の中は密閉空間となり、湿気の逃げ場がなくなります。

梅雨の時期などを想像してみてください。

ジメジメした空気が家の中に閉じ込められ、まるでサウナのような状態になります。

こうなると、畳はカビだらけになり、壁紙は剥がれ、構造材である柱や梁には腐朽菌(木を腐らせる菌)が繁殖します。

窓を閉め切ることは、家を窒息させるのと同じことなのです。

実際に私が祖母の空き家に入った時、玄関を開けた瞬間にツンと鼻につくカビの匂いが漂ってきました。

肌にまとわりつくような重たい空気感は、今でも鮮明に覚えています。

また、湿気がこもるとシロアリも活発になります。

彼らは暗くてジメジメした場所が大好きですから、換気不足の空き家はシロアリにとって天国のようなビュッフェ会場になってしまうのです。

通水をしないと配管が劣化する

意外と知られていないのが、水道管や排水管の劣化です。

「水を使わないんだから、パイプも新品同様で長持ちするんじゃないの?」と思うかもしれません。

でも、本当にそうですかね?実は逆なんです。

水道管の中には常に水が満たされていますが、長い間水が流れないと、水中の塩素成分が抜けて腐りやすくなります。

さらに、管の内部にサビが発生しやすくなり、いざ使おうとした時に赤水が出たり、最悪の場合は破裂したりします。

もっと深刻なのが排水管です。

キッチンのシンクや洗面台の下には「排水トラップ」というS字型のパイプがありますよね。

あそこには普段、水(封水)が溜まっていて、下水からの悪臭や害虫が上がってくるのをブロックしています。

しかし、長期間水を使わないとこの封水が蒸発してなくなるのです。

するとどうなるか。

下水道からネズミが室内へ侵入し放題になりますし、家中に下水の臭いが充満します。

定期的な通水は、家を外敵から守るバリアを維持するために不可欠なのです。

害虫や害獣の格好の住処になる

人がいない家は、動物たちにとっては「安全な隠れ家」です。

ネズミ、ハクビシン、アライグマ、そして野良猫。

彼らはわずかな隙間を見つけて床下や屋根裏に侵入し、断熱材を引き裂いて巣を作ります。

彼らの排泄物は強烈な悪臭を放つだけでなく、建材を腐らせ、病原菌を撒き散らします。

「まさかウチに限って……」と思うかもしれませんが、人の気配が消えた家は、野生動物の鋭い勘ですぐに見つかってしまうものです。

一度住み着かれると、追い出すのはプロの業者でも一苦労です。

ザラザラした手触りの糞が屋根裏に散乱している光景を想像するだけで、ゾッとしませんか?

動物による物理的な破壊活動は、老朽化を劇的に早めるトドメの一撃になりかねません。

また、ハチが軒下に巨大な巣を作ることもよくあります。

こうなると、近隣住民への危害にもつながり、単なる家の劣化問題では済まされなくなるのです。

POINT:空き家劣化の負のサイクル
1. 換気不足で湿気がこもる
2. カビや腐朽菌が繁殖し木材が弱る
3. 排水トラップが干上がり害虫が侵入
4. 害獣が住み着き断熱材等を破壊
5. 雨漏りなどに気づかず構造が腐る

住まなくなった家の老朽化を放置する5つのリスク

◆この章のポイント◆

  • 建物の資産価値が激減する
  • 特定空き家に指定され税金が増える
  • 倒壊や破損で近隣トラブルになる
  • 放火や不法侵入など犯罪の温床に
  • 修繕費や解体費用が高額になる

ここまで、物理的に家がどう壊れていくかをお話ししてきました。

「まあ、住む予定もないし、家がボロボロになるくらいなら別にいいか」

もしそんなふうに思っている方がいたら、ここからの話は少し耳が痛いかもしれません。

実は、住まなくなった家の放置は、建物だけの問題では終わらないのです。

むしろ怖いのは、あなた自身の財布や生活を直撃する「金銭的なリスク」と「法的な責任」です。

私も税金の通知書を見て「えっ、こんなにかかるの?」と青ざめた経験がありますが、知らなかったでは済まされない厳しい現実が待っています。

この章では、老朽化した家を放置し続けることで降りかかる、具体的な5つのリスクについて掘り下げていきます。

これを知っておけば、「面倒だから後で考えよう」なんて悠長なことは言っていられなくなるはずです。

それでは、具体的にどんな落とし穴があるのか、一つずつ見ていきましょう。

正直、ここだけの話ですが、このリスクを知らずに放置している人があまりにも多すぎる気がします。

あなたにはそんな損をしてほしくありません。

建物の資産価値が激減する

当然ですが、ボロボロの家にお金を払って住みたい人はいません。

不動産として売ろうと思った時、建物が老朽化しすぎていると、価値がつかないどころか「マイナス査定」になることがよくあります。

通常、土地と建物はセットで評価されますが、建物が使用不可能な状態だと「古家付き土地」として扱われます。

この場合、買い手は「購入後に解体費用がかかる」と計算しますから、その分解体費用分を土地代から値引きするよう要求してくるでしょう。

つまり、家の管理をサボったツケが、将来売却する時の値下げ圧力として跳ね返ってくるのです。

「いつか売ればいいや」と思っている間に、資産価値はどんどん目減りしていきます。

まるで溶けていく氷を見ているような気分になりますが、これが不動産の残酷な現実です。

「資産」だったはずの家が、気づけばただの「お荷物」に変わってしまう前に手を打つ必要があります。

特定空き家に指定され税金が増える

これが一番直接的にダメージが大きい話かもしれません。

通常、住宅が建っている土地は「住宅用地の特例」によって、固定資産税が最大で6分の1に減額されています。

しかし、自治体から「倒壊の恐れがある」「衛生上問題がある」などとして『特定空き家』に指定されると、この特例が解除されてしまいます。

そうなるとどうなるか?

単純計算で、固定資産税がいきなり6倍(元の税額の水準)に跳ね上がるのです。

毎年数万円で済んでいた税金が、数十万円の請求書に変わって届く……想像しただけで冷や汗が出ますよね。

自治体も最近は空き家対策に本腰を入れていますから、「うちは田舎だしバレないだろう」なんて甘い考えは通用しなくなってきています。

放置することで節約しているつもりの手間賃より、増税分の方がはるかに高くつくのが現実なのです。

倒壊や破損で近隣トラブルになる

老朽化が進むと、台風や地震の際に瓦が飛んだり、ブロック塀が倒れたりするリスクが高まります。

もし、飛んだ瓦が隣の家の車を傷つけたり、崩れた壁が通りがかりの子供に怪我をさせたりしたらどうなるでしょうか?

その責任はすべて所有者であるあなたに降りかかります。

これは「工作物責任」といって、建物の管理に不備があって他人に損害を与えた場合、所有者は損害賠償責任を負わなければならないのです。

実際、数千万円単位の賠償請求に発展した事例もあります。

ご近所さんとは良好な関係だったはずなのに、空き家のせいで「迷惑な家主」として後ろ指をさされる……そんな未来は避けたいですよね。

空き家の管理は、自分のためだけでなく、地域社会に対するマナーであり義務だと言えます。

こういうトラブルって、本当に忘れた頃にやってくるんですよね。

「まさか」が起こってからでは遅いのです。

自分は住んでいなくても、法的責任からは逃げられないということを肝に銘じておきましょう。

放火や不法侵入など犯罪の温床に

人の気配がない、草木が生い茂って視界が悪い家は、犯罪者にとって絶好のターゲットです。

特に怖いのが「放火」です。

ゴミが散乱している庭などは火をつけやすく、一度火がつけば発見が遅れて全焼するケースも少なくありません。

また、不法投棄の場所にされたり、勝手に人が住み着いたりといったトラブルも後を絶ちません。

私が聞いた話では、知らない間に空き家が大麻栽培の拠点に使われていたなんていう、ドラマのような事件もあったそうです。

「犯罪に使われた家」というレッテルが貼られれば、その後の売却は絶望的になります。

治安の悪化を招くことで、近隣住民全体に迷惑をかけることになるのです。

管理されていない家は、地域の安全を脅かす「ガン」になり得るという危機感を持つ必要があります。

修繕費や解体費用が高額になる

早期に対応していれば数十万円の修繕で済んだものが、放置して土台まで腐ってしまうと、数百万円の大規模リフォームか、解体しか選択肢がなくなります。

解体費用もバカになりません。

木造の一般的な一軒家でも、100万円〜200万円程度はかかりますし、家財道具が残っていればその処分費も上乗せされます。

「将来なんとかしよう」と問題を先送りにすればするほど、支払うべきコストは利子のように膨れ上がっていくのです。

これは私の悪い癖なんですが……「面倒なことは後回し」にすると、結局あとで何倍もの労力とお金を払う羽目になるんですよね。

皆さんも経験ありませんか?夏休みの宿題を最終日まで溜め込んだ時のあの絶望感。

空き家問題はあれの数百万円バージョンです。

早期発見・早期治療が、結局は一番お財布に優しいのです。

「まだ大丈夫」と思っている今こそが、コストを抑えるラストチャンスかもしれません。

住まなくなった家を老朽化させない管理方法

◆この章のポイント◆

  • 最低でも月1回は換気と通水を行う
  • 雨漏りや外壁のチェックポイント
  • 庭木の剪定とポストの整理
  • 自分で管理できない時の業者委託

ここまで読んで、「ヤバイ、なんとかしなきゃ」と思ってくださったあなた。

その気持ちさえあれば大丈夫です。

では、具体的にどうすれば老朽化を食い止めることができるのでしょうか?

専門的な知識がなくても、誰でもできる基本的なメンテナンス方法があります。

キーワードは「空気を通すこと」と「人の気配を出すこと」です。

この章では、月に一度の実践で家の寿命を劇的に延ばす管理マニュアルをご紹介します。

週末のちょっとした運動がてら、実家の様子を見に行く習慣をつけてみませんか?

「そんな時間ないよ」という方のための解決策も用意していますので、ぜひ参考にしてください。

結局、家を守れるのは所有者であるあなたしかいないのですから。

最低でも月1回は換気と通水を行う

管理の基本中の基本は、月に1回、すべての窓を開け放つことです。

できれば晴れた日の昼間に、1時間程度風を通すだけで、室内の湿気はかなり改善されます。

押し入れやクローゼット、キッチンのシンク下の扉もすべて全開にしてください。

ここに湿気が溜まりやすいんです。

そして同時に行いたいのが「通水」です。

キッチン、洗面所、お風呂、トイレ、洗濯機の蛇口。

これら全ての蛇口をひねり、1分〜3分ほど水を流し続けてください。

これにより水道管のサビを防ぎ、排水トラップに新鮮な水を溜めることで下水の臭いをブロックできます。

この「通風」と「通水」のセット作業こそが、家の生命維持装置を動かすスイッチになります。

忙しい時は、これだけでもやって帰る価値があります。

たった1時間のケアが、家の寿命を何年も延ばすと思えば、効率の良い投資だと思いませんか?

雨漏りや外壁のチェックポイント

換気をしている間に、建物の外側と内側をパトロールしましょう。

特に重要なのは「水」の侵入サインを見逃さないことです。

  • 天井や壁に新しいシミができていないか?
  • 外壁に大きなヒビ割れ(クラック)が入っていないか?
  • 雨樋(あまどい)が落ち葉で詰まったり、外れたりしていないか?

特に雨樋の詰まりは要注意です。

ここが詰まると雨水が溢れて外壁を直接濡らし、そこから内部への浸水を招くことが多いのです。

もし異常を見つけたら、スマホで写真を撮っておきましょう。

経年変化を確認できますし、業者に相談する際にも役立ちます。

早期発見できれば、ホームセンターで買える補修材で直せることもあります

プロに頼む前の「セルフチェック」が、大掛かりな工事を防ぐ防波堤になるのです。

庭木の剪定とポストの整理

建物の維持と同じくらい大切なのが、「人が管理している」というサインを出すことです。

庭の草木が伸び放題で隣の敷地にはみ出していたり、ポストにチラシが溢れかえっていたりすると、「ここは空き家ですよ」と宣伝しているようなものです。

これは防犯上非常に危険ですし、近隣住民からのクレームの元凶になります。

最低限、以下のことは行いましょう。

  • ポストの中身を回収し、チラシ投函禁止のステッカーを貼る。
  • 夏場は除草剤を撒くか、草刈りを行う。
  • 隣家に迷惑をかけそうな枝は早めに切る。

私も実家の庭掃除をした時、あまりの草の成長スピードに心が折れそうになりましたが、やった後は見違えるほどスッキリして気持ちが良かったものです。

外観を整えることは、防犯対策であると同時に、ご近所への「ちゃんと管理していますよ」というメッセージになります。

「見られている」という意識を植え付けることが、空き家を守る一番のセキュリティかもしれません。

POINT:自分で管理する際の必須アイテム
1. 軍手・マスク(ホコリ対策)
2. 懐中電灯(電気を止めている場合)
3. 殺虫剤(不意の遭遇に備えて)
4. ゴミ袋(チラシや雑草の回収)
5. スマホ(記録撮影用)

自分で管理できない時の業者委託

「遠方に住んでいて毎月通うのは無理」「高齢で庭の手入れができない」

そんな場合は、無理をせず「空き家管理サービス」を利用するのも賢い選択です。

最近では警備会社や不動産会社、地元のNPOなどが月額5,000円〜10,000円程度で巡回管理を代行してくれます。

内容は換気、通水、郵便物の転送、現状報告(写真付き)などが一般的です。

交通費や自分の時間を考えれば、意外とリーズナブルかもしれません。

私も最初は「お金がかかるしなぁ」と躊躇しましたが、プロに任せているという安心感はプライスレスでした。

自分のライフスタイルに合わせて、無理のない範囲で管理を続けることが何より重要です。

「全部自分でやらなきゃ」と抱え込まないで、外部の力を借りることも検討してみてください。

老朽化した住まなくなった家を手放す・活用する方法

◆この章のポイント◆

  • 現状のままで売却する「古家付き土地」
  • 建物を解体して「更地」にする
  • リフォームして賃貸物件として貸す
  • 自治体の「空き家バンク」を利用する

管理の方法はお伝えしましたが、正直なところ「いつまでこれを続ければいいんだろう?」と途方に暮れることもあるでしょう。

将来的に誰も住む予定がないのであれば、思い切って「出口戦略」を考える時期かもしれません。

家を持ち続けることは、固定資産税や管理の手間というコストを払い続けることです。

「思い出が詰まっているから」という感情的な理由で決断を先延ばしにすることが、結果的に一番の損失になることもあります。

この章では、住まなくなった家をどう処分、あるいは活用すべきか、代表的な4つの選択肢をご紹介します。

あなたの状況に合ったベストな道を見つける参考にしてください。

うーん、個人的には「迷ったら早めに売却」が一番スッキリすると思うんですけどね。

それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

現状のままで売却する「古家付き土地」

一番手間がかからないのがこの方法です。

解体せずにそのままの状態で売りに出します。

買い手は、その家をリノベーションして住むか、自分で解体して新築を建てるかを選べます。

メリットは、売主が解体費用(100万〜200万円以上)を負担しなくて済むこと。

デメリットは、更地に比べて見栄えが悪く、買い手がつきにくい場合があることです。

しかし、最近は古民家ブームやDIY需要もあり、「ボロ家でもいいから安く買いたい」という層も一定数います。

手元資金を使わずに手放したい場合は、まずはこの形で査定に出してみるのが定石です。

「そのまま売れるならラッキー」くらいの気持ちで、不動産屋に相談してみる価値はありますよ。

建物を解体して「更地」にする

建物がボロボロすぎてどうしようもない場合は、解体して「更地」にした方が高く、早く売れることが多いです。

買い手からすれば、すぐに家を建てられるまっさらな土地は魅力的ですからね。

ただし、注意点があります。

1月1日時点で建物がない更地だと、先ほど触れた「住宅用地の特例」が適用されず、その年の固定資産税が高くなる可能性があります。

ですので、解体のタイミングと売却のスケジュールをうまく調整する必要があります。

「先行投資として解体費を払えるか」が判断の分かれ目ですね。

資金に余裕があり、確実に売り切りたいなら更地渡しが強力な選択肢になります。

あの時の光景が目に浮かびますが、実家が重機で壊されていくのを見るのは、やっぱり少し寂しいものです。

でも、更地になって新しい家が建ち、そこで新しい家族が笑っている未来を想像すれば、それも一つの幸せな結末なのかもしれません。

リフォームして賃貸物件として貸す

立地が良いなら、リフォームして人に貸すことで家賃収入を得ることも可能です。

「戸建て賃貸」はファミリー層に人気があり、一度入居すれば長く住んでくれる傾向があります。

人が住んでくれれば家の通風も確保できますし、資産としてお金を生んでくれるなら万々歳ですよね。

しかし、大家業は甘くありません。

設備の故障対応や入居者トラブルなど、管理の手間が発生しますし、リフォーム費用を回収できるかどうかのシビアな計算も必要です。

「投資」としての側面が強くなるので、安易に始めると赤字になるリスクもあります。

思い入れのある家を誰かに使ってもらいたい、という気持ちと収益性のバランスを慎重に考える必要があります。

自治体の「空き家バンク」を利用する

「田舎すぎて不動産屋が相手にしてくれない」という場合は、自治体が運営する「空き家バンク」に登録する手があります。

これは移住希望者と空き家所有者をマッチングさせる制度で、営利目的の不動産サイトには載らないような物件でも扱ってくれます。

自治体によっては、家財道具の処分費用やリフォーム費用に補助金が出る場合もあります。

これは使わない手はありません。

意外な場所で、田舎暮らしを夢見る人があなたの家を探しているかもしれません。

行政の支援を受けながら、納得できる相手に家を引き継ぐことができる良い制度です。

「諦めずに情報を出し続けること」が、良縁を引き寄せるコツですよ。

POINT:出口戦略の選び方
手間をかけたくない → 古家付き土地で売却
確実に売りたい・資金がある → 解体して更地売却
立地が良い・収益化したい → リフォームして賃貸
田舎・不動産屋不可 → 空き家バンク登録

まとめ:住まなくなった家は老朽化前にすぐ対策を

ここまで、住まなくなった家の老朽化の原因、放置のリスク、そして管理と活用の方法についてお話ししてきました。

最後に改めてお伝えしたいのは、「家は生き物であり、待ってはくれない」ということです。

換気不足や通水不足は、私たちが思っている以上のスピードで家を蝕んでいきます。

そして、そのツケは「特定空き家」への指定による増税や、近隣トラブルによる損害賠償といった形で、所有者であるあなた自身に返ってきます。

でも、過度に恐れる必要はありません。

月1回の空気の入れ替え、水の通水、そしてポストの整理。

これらを続けるだけで、家の健康状態は驚くほど保たれます。

もし自分で管理するのが難しければ、プロに頼むのも良し、思い切って売却して手放すのも立派な決断です。

一番いけないのは、「見て見ぬふり」をして放置することです。

思い出の詰まった実家が、地域の厄介者になってしまうのは悲しいですよね。

そうなる前に、今日からできる小さな一歩を踏み出してください。

あなたの行動一つで、家の未来は必ず変えられます。

本日のまとめ

  • 人が住まない家は換気不足で湿気がこもりカビや腐敗が進む
  • 通水をしないと排水トラップが乾き悪臭や害虫侵入の原因になる
  • 放置すると特定空き家に指定され固定資産税が6倍になるリスクがある
  • 倒壊や部材落下で他人に怪我をさせると損害賠償責任を負う
  • 犯罪や放火の温床となり地域の治安を悪化させる恐れがある
  • 修繕費や解体費用は放置する期間が長いほど高額になる
  • 最低月1回は窓を開けて60分程度の換気を行うのが理想
  • 全箇所の蛇口をひねり1分以上通水してサビと臭いを防ぐ
  • 庭木の剪定やポスト整理で管理されている気配を出すことが防犯になる
  • 遠方で管理できない場合は空き家管理代行サービスの利用を検討する
  • 売却時はそのまま売る古家付き土地か解体して更地にするか選ぶ
  • 更地にする場合は固定資産税の特例解除のタイミングに注意する
  • 賃貸物件としての活用は収益と管理リスクのバランスを考える
  • 不動産会社が扱わない物件は自治体の空き家バンクに登録する
  • 早期の決断と対策が資産価値を守り無駄な出費を抑える鍵となる

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参考サイト
国土交通省:空き家対策関連情報
NPO法人 空き家・空地管理センター
政府広報オンライン:空き家問題
全日本不動産協会:空き家相談
内閣府防災情報:建物倒壊リスク

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